山 旅 日 記

 

  

 

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11.08.14. 北八ヶ岳・雨池

北八ヶ岳の池巡りの一つ、雨池を初めて訪れた。

 

  山口耀久の名著『北八ツ彷徨』に何度も出てくる「雨池」。彼が深く愛したこの雨池に一度は訪れたいと思っていた。ただ、ガイドブックやインターネットの写真で見た雨池は決して素晴らしい池には思えないので、訪れても多分感動することもなく帰ってくるだろうと予想はしていた。それなのになぜかどうしても一度は訪れたいと思っていた。自分でも分からないが、山口耀久がなぜこんな平凡な池に惚れ込んだか、現地を見るとひょっとしたら何か分かるかもしれないと思うからであろう。

 

登山道から蓼科山

登山道途中

 

 計画では、ピラタスロープウェイで山上駅まで行き、北横岳−三ツ岳に登り、雨池峠から雨池を訪れ、八丁平の縞枯山荘を通り山上駅に戻る予定であった。ところが何と、昨日の雷でロープウェイが故障で運休中ということである。やむを得ずスキー場ゲレンデの中にあるロープウェイ沿いの登山道を登ることに変更し、山上駅付近から雨池を往復することにし、時間がないので今回は北横岳、三ツ岳はカットすることとした。何と言っても今回は「雨池」に行くことが目的だから。

 

 03:43 自宅発−09:00 ピラタスRW山麓駐車場−09:23 出発−途中2回小休止−10:59 山上駅周辺に到着。 時間はまだ早いが、朝食をとったのも3時過ぎなので昼食をとることにした。スキー場の中の登山道は結構登りごたえがあり予想より時間がかかった。

 

登山道より縞枯山方面

山上駅周辺

 何度も冬にスキーをした山腹の斜面で、中級コースでなだらかな斜面に見える道だが、斜面にそのまま真っ直ぐ道がついるので(ジグザグ道でない)、見た目よりはしんどい。蓼科山の姿をを左に見ながら、冬の斜面の状況を思い出しながら登った。

 

11:29 昼食後出発−11:39 縞枯山荘。この山荘はいつ来ても雰囲気の良い静かなところで好きな場所である。

−11:45 雨池峠−峠からは沢の中を下る様な道を通り、暫くすると12:06 林道出合いに出る。−12:21 雨池入口−12:26 雨池到着 

 広々とした開放感があるが、神秘性はなし、水の透明性はまずまずだが深さがないので、水たまりという感じである。

遙か昔、到達する道がほとんどない時期は、苦労してたどり着けばそれなりに感動があったのだろうか?

 

 

八丁平 縞枯山荘

雨池

 

  結論は、予想通り平凡な池であったが、訪問したことでともかく納得したという気にはなれた。

北八ツの池巡りでは私は白駒池が最も好きである。道路から近く観光客も多いところではあるが、そんなことは気にならない深い森の湖の雰囲気が感じられる。

 雨池を12:47出発し、帰りは往路をそのまま帰り、ゲレンデの中の道を下り15:12山麓駐車場に到着した。

15:23駐車場を出発したがさすがにお盆休みで帰宅したのは22:10になった。