山 旅 日 記

 

  

 

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18.7.21-22.八方尾根・栂池自然園

大阪北部地震、平成30年豪雨を乗り越えてやって来た。

 

 本当は6月23日、24日に栂池自然園の水芭蕉を見に行く予定で、そのついでに八方尾根も歩いてみるつもりだった。ところが6月18日に大阪北部地震になり余震も続いているので取りやめた。

7月になり少し落ち着いたので、水芭蕉は終わりだが高山植物を見るためタイミングを見て予定を立てようようと思っていたら、平成30年7月豪雨でそれどころではなくなった。雨があがり梅雨明けになりようやく行けそうになったので今回やって来た。

栂池はもう40数年以上前になるが、大学時代スキー部のロッジがあり四季を通じ利用していたが、当時は栂池自然園などというのは無く、水芭蕉が生えているなどという話は聞いたことも無かった。

夏の思い出としては、ロッジから栂の森を経て風吹大池の池畔にテントを張り、人のいない静かな一晩を過ごしたことがあったくらいである。

当時、地図を見ると確かに山の中に栂池という池が雁股池という池と並んでのっており、この池の名前がスキー場やこの高原地帯の名前になっているんだなと思ったが、地図には池に行く山道は書いて無くて、歩いて行ける所ではないと思っていた。おそらくその後木道を設置して観光資源になるように開発したのだろうと思う。木道がなければ長靴でないと歩けないところが多いだろう。

また、八方尾根はスキー場という頭しかなく、夏にはお花畑のあるトレッキングコースが有るということも全く思いもよらなかった。10年程前に八方尾根はゴンドラ、リフトを乗り継いで八方池までのお手軽なトレッキングコースがあり、高山植物がたくさん咲いている楽しいコースだと知り、また栂池自然園もゴンドラ、ロープウェイを乗り継いで簡単に行ける高山植物の楽園だと知った。今回これらのお楽しみコースを楽しんでみることにした。

 

 04:10自宅を出発。名神高速、中央高速、長野自動車道を走り、安曇野ICで県道に降り北へ向かい走り続ける。

10:51八方尾根ゴンドラ下駐車場着。途中ややこしい狭い道を通る。ナビがないととても分かりづらい道である。駐車場はゴンドラの近くは既に満車で、少し降りた所の駐車場に空いているかな〜と思いながら恐る恐る入ってみると一箇所だけ空いていた。おそらくみんな敬遠して場所が残っているものと思われた。というのは、そこは後ろに太い木が立っており一見駐車は無理なように見える。ダメ元で入れてみるとなんとか写真のように入れることが出来た。ラッキーであった。

 

10:53駐車場出発。11:00ゴンドラ乗車。11:15アルペンクワッドリフト乗車。リフトの下はお花畑で様々な花が咲き乱れている。アルペンクワッドリフト終点に着き、グラートクワッドリフトの駅へ歩く。途中に鎌ヶ池があり、その周囲にはニッコウキスゲが咲いていた。11:31グラートクワッドリフト終点に到着し歩き始める。八方池まで登る途中の道もたくさんの高山植物の花が咲いている。ニッコウキスゲもあちこちで咲いていた。大好きな花なのでどうしても目が行く。

 

大木の生えた駐車場

鎌ヶ池 ニッコウキスゲ

グラートクワッドリフト終点・八方池山荘

トリアシショウマ

 

キンコウカ

クルマユリ

キンコウカ

イブキボウフウ

 

クガイソウ

雪渓前の休憩所

 

11:52雪渓の前に休憩所があり、休憩には早いが、朝食が3時過ぎと早かったのでここで昼食をとる。15分程して歩き始め、12:15息(やすむ)ケルンに着く。ここには山には貴重なトイレがある。ここから少し歩くと12:30八方池に到着した。しかし雲がかかっており展望は良くない。本当は白馬三山が見えるビューポイントなのだが残念である。予定より早く着いて時間が余るので長めの休憩をする。 

 

ケルン横の貴重なトイレ

息(やすむ)ケルン

イブキボウフウ

クモマミミナグサ

八方池

イワシモツケソウ

 

12:53八方池を出発。池の周りを回って少し高い尾根道に出て池の上から見下ろし写真を撮る。13:15再び息(やすむ)ケルンを通過し、13:44グラートクワッドリフト終点に到着。下りリフトに乗り14:22ゴンドラ始発駅まで下山。14:32駐車場出発し14:55早い到着だが栂池高原ホテルに到着しチェックイン。 

 

05:47起床し06:15朝食。

朝食後部屋の窓から外を見ると白馬三山が綺麗に晴れて見渡せた。今日は天気が良さそうだ。

ゴンドラはネットで見たときは始発が7:30となっていたが、始発が6:30になっているとのことで、予定より早く登ることになった。07:00ホテルのすぐ隣にあるゴンドラの駅を出発。次にロープウェイに乗り継いで栂の森に07:50到着し栂池自然園に入園する。園と名が付いているように、一応入口があった。栂池ビジターセンターがその入口になっている。近くに昔の栂池ヒュッテが保存されて残っている。若い頃見覚えのあるヒュッテで懐かしい。今は新しい綺麗なヒュッテが別にある。

 

部屋の窓から白馬三山

栂池ビジターセンター

旧栂池ヒュッテ(保存館)

コバイケイソウ

ワタスゲ、ヒオウギアヤメ、ニッコウキスゲ

キヌガサソウ

 

入ってすぐに水芭蕉園だが、とっくに水芭蕉のシーズンは終わっており全く姿は見えない。しかし、木道の遊歩道の両側は高山植物が一杯咲き誇っている。コバイケイソウ、ヒオウギアヤメ、クルマユリ、キヌガサソウ、ミヤマキンポウゲetc.

ところがしばらく歩くと、水芭蕉園ではないところの木道際にただ一輪水芭蕉が咲いていた。

 

 生き残りの1輪だけの水芭蕉

ワタスゲ

ヒオウギアヤメ

浮島湿原とワタスゲ

白馬乗鞍岳方面

木道沿いのニッコウキスゲ群落

 

08:10ワタスゲ湿原到着。名前の通りワタスゲが咲いている。ワタスゲは細い茎の上に小さな綿の塊を付けたような花だが、独特の雰囲気があり、湿原にはよく生えており心がなごむ花である。ワタスゲ湿原にはニッコウキスゲも群落で咲いており、そこら中花盛りである。08:36浮島湿原到着。ここも名前の通り小さな浮島が池の中に浮かんでいる。湿原の中にはワタスゲが咲いており、浮島にもワタスゲが咲いている。ここにもニッコウキスゲの群落がある。名前の知らない花もそこら中に咲いている。振り返り白馬乗鞍岳方面を見上げると、まだかなり雪渓が残っている。 

 

ミヤマキンポウゲ 

モウセン池

展望湿原

 

 09:13展望湿原到着。残念ながら雲がかかっており展望が効かない。ここも白馬三山のビューポイントなのだが、昨日の八方池と同じで雲に隠れて見えない。今朝ホテルの部屋の窓から白馬連山を見ることが出来たのはラッキーだったかもしれない。

帰りは本来は別コースを回遊して帰るのだが、木道を工事中とのことで、来た道を引き返し10:21栂の森のロープウェイ駅に到着。ロープウェイ、ゴンドラと乗り継いで11:13早くもホテルの駐車場に戻った。ホテルで昼食用の弁当を買っていたが山上では食べずに降りてきたので、高速のどこかパーキングエリアで食べることにした。

11:19駐車場を出発。帰りは予想外に渋滞がほとんど無く順調に帰り18:34無事帰宅した。