山 旅 日 記

 

  

 

 → 山旅日記

 

 

 

  

 

 

09.10.11. 宝剣岳

中央アルプス千畳敷の宝剣岳に登った。そこは、想像を絶する忍耐の世界だった。

 

千畳敷へ登るネックはロープウェイの混雑である。

過去にも長時間山麓駅で待った経験があるので今回も現地に何とか8時迄に到着するように早朝4時過ぎに出発した。しかし、それでは甘かった。

8時に到着した時、バスセンターの周りの幾つもの駐車場は既に満杯で、案内されて行った先は山の中腹にある駒ヶ根高原スキー場の駐車場である。そこから歩いてバス停迄下り、ここでバス待ちの行列に1時間並び、さらにバスに乗り到着したロープウェイ山麓駅では3時間待ちであった。

3時間待ちはかなりつらい!しかしさらに遅く来た人は4時間待ちとのことだった。

バスには朝5時から並んだ人や前夜から並んだ人もいるとのことだった。これでは太刀打ち出来ない。

時間つぶしに近くの日暮ノ滝へ行こうとしたが、途中の山道で行列が前へ進まず止まっている。話を聞くと、なんと

滝から渋滞で動けず止まっているとのことであった。ばかばかしいので諦め駅へ戻る。

ロープウェイに乗れて千畳敷に到着できたのは13:32である。

 

ようやく頂上駅に到着!

秋の千畳敷 宝剣岳と乗越浄土

 到着した千畳敷は秋の紅葉は過ぎ既に晩秋の気配であった。先週の台風のせいかもしれないが、ダケカンバの木には葉がほとんど残っていない。若い頃訪れた時は確かナナカマドの紅葉やダケカンバの黄葉が美しかったように思うのだが...

この冬枯れのような景色もそれなりではあるのだが、待ち時間との引き換えにしては残念であった。

帰りもロープウェイが数時間待ちになり、下れるのが19時を回るだろうとの話だったので、駒ヶ岳まで登るのをやめて、千畳敷→極楽平→宝剣岳→乗越浄土→千畳敷という短い回遊コースにした。

 

 宝剣岳 左は中岳、木曽駒ガ岳

頂上手前のテラス

宝剣岳頂上

天狗岩

回遊コースにしたが、ふと頭をよぎったのは、宝剣岳の岩場で先ほどの日暮ノ滝への道のように大渋滞がないかであった。そうなったら、前へも後ろへも進めなくなり止まったままになる。

しかし、それは杞憂であった。千畳敷から極楽平へ歩き始めると、人はぐっと少なく、静かな山歩きとなった。

ほとんどが千畳敷辺りを歩く観光客で宝剣岳へ登る人は少ないようだった。気温が低いのか途中霜柱があった。

岩場は、危険な箇所には新しいステンレスの鎖が設置されていて、無茶をしなければまず安全な道であった。

ホールドはしっかりしたコースだが、木曽側は急斜面の岩壁で、鎖が無いと緊張するであろうと思われた。

小学生くらいの子供連れや、老夫婦も通っており、怖い怖いと言いながら皆楽しんでいる。慎重に通ればまず

問題はないように思える。

 

千畳敷を見下ろす

夕暮れ前 サギダルの頭から宝剣岳の稜線

 

宝剣岳頂上で小休止後、宝剣山荘に下り乗越浄土を経て千畳敷へと下る。

乗越浄土への道は先ほどの極楽平への道と異なり人が多い。乗越浄土まで歩く観光客や駒ヶ岳へ登る登山者がいるので、やはりこちらがメインストリートなのだろう。

 

ロープウェイの駅に15:52到着し整理券を受け取る。2時間待ちで18時乗車の予定である。

駅の売店でそばを食べたり、徐々に暮れゆく千畳敷の景色を見ながら時間を過ごし予定通り18時過ぎロープウェイで麓へと下る。もう周りは真っ暗であった。

 

バスに乗り、駐車場に戻り一路自宅へ向かう。

3連休で渋滞もひどいだろうから今日中に帰れるかと心配していたが、時間が既に遅くなりつつあったので、大きな渋滞はなく11:25無事帰宅した。

ともかく大変な1日であった。懲りた〜... 高速無料化になればさらに恐ろしいことに?!

 

(行程)

04:20 自宅発 →08:08 駒ヶ根高原スキー場P →09:05 萱ノ台バスセンター発

 

→09:45 しらび平着 →13:25 RW山麓駅発 →13:32 頂上駅着 →14:02 極楽平

 

(小休止)14:10発 →14:19 三ノ沢岳・宝剣岳分岐 →14:46 宝剣岳頂上

 

14:55発 →15:57 RW頂上駅到着=18:07駅発 →18:55 スキー場P発

 

→23:25 自宅着

地図クリック拡大