山 旅 日 記

 

  

 

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10.11.14. 能勢・妙見山

能勢の日蓮宗霊場、妙見山を訪れた。

 

天気は近畿一円から広範囲に曇りの予報で、さらに秋には珍しく黄砂現象でどんより空である。

遠くへ行っても仕方がないと思い久しぶりに能勢妙見山を訪れた。

まず頂上下の大駐車場迄行き、そこに車を置く。(ここは無料)

今日は、頂上下駐車場から初谷を下り、新滝道を登り戻ってくるコースの予定である。

最初に下り、帰りに登るコースというのはあまりモチベーションが良くないが、妙見山の場合駐車場が、本滝寺か

頂上下にしか大きな駐車場がないので車で行く場合は止むをえない。

(と思いこんでいたのだが、山麓のケーブルカー駅前にあまり大きくはないが2箇所1日500円の駐車場があった。)

 

最初は道路を20分ほど下り途中から谷の最上部へ入る。

初谷は大阪みどりの100選に入っているのだが、とりわけ特徴のない普通の谷で、特に上流部はむしろ荒れていてとても綺麗とはいえない谷である。下っていった山麓あたりはまだましで、河原が広いところもありキャンプをする人もいるようである。駐車場から山麓まで約1時間40分かかった。

 

頂上駐車場前の紅葉

初谷の渓流

 初谷を下ると道路に出て、しばらく行くと国道477号線に出る。国道を右へそのまま歩き25分でケーブルカーの駅につく。駅の右側が新滝道の入口である。地図では国道の途中から谷への入口が書いてあるのだが、分岐の標識が見あたらなかった。

ともかく駅横から登り始める。こちらの道は昔からの参道と思われるが、それなりに趣の感じられる道である。

綺麗に紅葉している木も多く、初谷よりもこちらの方が歩いていて楽しい道である。

また、1日中曇の予報が、登っている途中から日が差し始め青空も見えるようになった。

 

新滝道 入口付近

新滝道途中の紅葉

猫の霊.....

雄滝の行場

 妙見山 山門

山門が市の境界

道の途中には行場があったり、数多く色々と祀った石碑があるが、中に「猫之霊」まであるのには驚いた。

下から約1時間で頂上の駐車場に戻る。(出発から戻る迄3時間10分)暫く休憩し、妙見山にお参りする。

日蓮宗の霊場として、古典落語にも出てくる昔から有名な寺であるが、改めて考えるとお寺の名前を知らない。山の名前も寺の名前も妙見山と呼んでいる。これで良いのか?

netでホームページを見ると、

勢妙見山には鳥居があり「妙見宮」とも呼ばれますが、『日蓮宗霊場能勢妙見山』とあるように、日蓮宗のお寺です。能勢妙見山は、能勢町地黄の眞如寺の飛び地境内となっており、正式には「無漏山眞如寺境外(けいがい)仏堂能勢妙見山」といいます。昔は、神仏習合といい同じ場所で神様と仏様をお祀りしていましたので、妙見大菩薩を仏教と同時に神道式に崇めよういうことで鳥居が残されています。明治になって、神仏分離(1868年)が行なわれ、能勢妙見山はその沿革から、寺院として再認識されることになりました。」とある。

まあ、ややこしいので今まで通り「妙見山」で構わないだろう。

 

参道のすぐ横の東屋周辺の紅葉が非常に美しかったが、なぜか人が少なくて静かに楽しむことが出来た。

この時間を持てたことで今日の1日がたいへん充実したものになり、幸福感に浸りながら帰路についた。

 

 本堂

参道横の東屋周辺の紅葉