山 旅 日 記

 

  

 

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09.08.08-09. 御岳

冬はスキーでよく来る御岳だが、夏山は10年ぶりで訪れた。

 

今年は事実上梅雨明けがない状態で、7月はずっと天気が悪く遠出をしなかった。

今日も決して晴天ではないのだが、贅沢は言えないので思い切って出かけることにした。

10年前は王滝・田の原から頂上を日帰り往復したが、今回は御岳ロープウェイ(RW)から剣ヶ峰に登り二ノ池新館に泊まり、三ノ池、四ノ池巡りをして再度ロープウェイで戻るコースである。

 

09.08.08.

ロープウェイ頂上駅から山林の中の道を八合目女人堂迄登る。木の階段の道であるが結構急である。

八合目(2500m位)を過ぎると森林限界を超えるので見晴らしが開け、岩の道が続く。そんなに急な感じはしないのだが、かなりしんどい。ふと上を見ると急斜面が続いているので、やはりしんどいのが正しいのだと理解する。

傾斜がきついのと、標高が3000m近くなっているので空気が薄く体に負担がかなりあり、思うように足が前に進まない。9合目手前からは10分歩いては1分休憩する。「地獄だあ〜」といいながら歩いている親子連れもいる。

剣ヶ峰頂上は最後に石段が数十段あり、これが最後のだめ押しで本当にきつかった。 

 

石室山荘への登り

頂上剣ヶ峰手前

 

頂上は御岳神社の社務所等の建物があり、いかにも宗教登山の山という感じである。

頂上から二ノ池を見下ろす。今日は天気が悪く、途中何度か雨が降った。今もかなり雲がかかっており、写真は雲が晴れた合間に撮ったものである。

頂上から二ノ池に下り今日の宿泊所二ノ池新館へと向かう。

二ノ池を見下ろす 中央二ノ池本館、左が新館

二ノ池と二ノ池本館

二ノ池池畔 チングルマ

二ノ池池畔 イワツメグサ

二ノ池の池畔の斜面はちょっとしたお花畑になっており、チングルマの白い花とミヤマダイコンソウの黄色い花がたくさん咲いていて綺麗なところである。

二ノ池池畔 ミヤマダイコンソウ

 

 

09.08.09.

昨晩も何度か雨が降り、明け方も雨が屋根をたたいていた。

ご来光は無理だったが、少し晴れてきたので5時前に小屋の前に出てみると雲がかかっているものの爽やかな夜明けが広がっていた。雲に埋もれた状態の中央アルプスや南アルプスが印象的な状態で予想外にくっきりと見えた。

 

 

二ノ池新館前の夜明け

白竜教会前より三ノ池を見下ろす  

 

朝食後5:44に小屋を出発する。ケルン状の石積みがたくさん並ぶ賽の河原を通り、白竜教会前に来ると三ノ池が目の前に綺麗に見下ろせる。御岳の頂上付近はいかにも火山の山という感じで荒涼とした砂礫や岩の斜面が続いているが、そういう中に火口湖の一ノ池から五ノ池が潤いを与えている。

三ノ池に下った頃雨が降ってきたので雨具をつける。その後池の横の稜線に登り四ノ池を見下ろす。いかにも火山の火口跡という様子で、ここは名前は池だが池はなく小川が流れる湿地となっている。景色を楽しんだ後、四ノ池の畔まで下る。

 

 

三ノ池池畔 イワギキョウ

四ノ池を見下ろす

 

四ノ池まで下ると、丁度誰もいなくて静かなひとときとなった。人の多い山なので、貴重な時間をここで過ごす。

休憩中にふと見ると足下にコマクサがあちこちに咲いている。注意してみないと見過ごす状態で、下手をすると踏んづけてしまう。事実、踏まれてへしゃげているコマクサも残念ながら何株かあった。

静かなひとときの後再び三ノ池に戻り、ここから山腹の巻道を女人堂へと下り、あとは往路をRW頂上駅までひたすら下った。

 

四ノ池池畔 コマクサ

御岳ロープウェイ頂上駅

 

(行程記録)

09.08.08.

03:41 自宅発→09:09 RW 駐車場→09:34 RW 頂上駅→

09:42 覚明行者小屋→10:23 小休止5分→10:39 女人堂 昼食=11:14 出発→12:38 九合目石室山荘→12:55 覚明堂休憩所=13:08 出発→13:49 剣ヶ峰頂上→14:40 二の池新館(泊)      

09.08.09.

05:44 山小屋出発→05:50 賽の河原→06:00 三ノ池を見下ろす分岐点 白竜教会→06:30 三ノ池畔 雨降り出す→

07:01 四ノ池畔・休憩=07:15 出発→07:39 三ノ池 戻る(休憩)=07:52 出発→09:04 女人堂(休憩)=09:15 発

→09:55 RW頂上駅

御岳地図