山 旅 日 記

 

  

 

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18.8.18. 宇賀渓・砂山

渓谷の涼しさを求めて久しぶりに鈴鹿山脈にある三重県の宇賀渓にやって来た。

 

久しぶりに宇賀渓に行くことにしたのだが、最近はどこも台風や豪雨で谷が荒れて汚くなっていたり道が崩壊して通れなくなっていたりする所が多い。2年前に訪れた比良の八淵の滝の渓谷も多くの流木で滝が汚くなっていて、かつての幽境の趣はすっかり無くなっていて残念だった。

4月に訪れた丹波の五台山も山崩れで土砂と流木が谷全体を埋め登山道がどこにあるのか分からない状態であった。

日頃よく行く近くの箕面の山でも崩壊で登山道が崩れていたりしている。どうかあの綺麗なままの宇賀渓のままであってほしいと願いながらやって来た。

 

07:15 自宅を出発、名神高速に入るが大山崎から先で渋滞がある。名神高速も京滋バイパスもどちらも渋滞しているようで、まだ京滋バイパスの方が少しましなようなのでそちらに行くことにした。八日市ICで高速を降り国道421号線をひたすら走る。以前はこの道は峠付近がすごい道で、狭い曲がりくねった道が延々と続き、若いときはそれなりに楽しめる道だった。今は峠のかなり手前から峠の下を通り抜け、反対側に出る長いトンネルが出来ていて非常に楽な道になっていた。とはいえ道幅の狭いところも何カ所も残っており、トラックなどとのすれ違いは結構大変な道である。

09:45 宇賀渓キャンプ場の近くにある421線沿いにある無料駐車場に到着。

 

09:53 駐車場を出発。キャンプ場の中を通っていくのだが、管理棟の前で環境保全協力費というのを200円徴収された。まあ、山を整備するのにそれなりに費用もかかるだろう。10:16 白滝丸太橋というのを通過。確か以前はここには白竜吊橋という立派な頑丈な吊橋があったはずなのに、あんなに丈夫な吊橋が流されたのだろうか、驚きである。両岸に吊橋の基礎だけが残っている。

 

白滝丸太橋

魚止滝

 

10:18 魚止橋通過、10:22 魚止滝に着く。この滝は落差はあまりないが幅があり水量も多く豪快な感じのする滝である。水は非常に澄み切っており見ていて気持ちが良い。

10:45 五階の滝に到着。ここで少し休憩をする。この滝は登山道の上下にわかれて幾つも滝があり、小さなものも数えると、道の下側に3段、上側に3段滝がある。本当は六階の滝ではないかと思うが、小さな滝が2つあるのでどちらか1つを無視して数えないのだろうか。それらの中で、道の上側にある2つ目の滝が1番立派な滝である。

来る途中の山道は何カ所もいつ崩れ落ちてもおかしくないようなところがあり注意しながら歩いた。あの立派な白竜吊橋がなくなるような豪雨があったのだろうと思われるが、この登山道が崩壊せずに全く無事なのが不思議な気がした。

 

五階の滝の一つ

長尾滝

 

11:03 休憩を終え出発。暫く歩くと11:23 長尾滝に到着する。この滝がこの渓谷で最も大きくまた美しい滝である。うっとりと滝と澄み切った滝壺を眺めながら昼食をとった。ともかくこの渓谷の水は澄み切っていて美しい。美しいだけで無く透き通ったグリーンの滝壺を見ていると立ち去りがたい気がする。

 

長尾滝の滝壺

砂山頂上

 

 砂山頂上

石作りの階段

  

 11:51 立ち去りがたい気持ちを抑え長尾滝を出発し砂山頂上へ向かう。登り口は滝の右側の涸れ沢を登る。赤ペンキで印が着いている。暫く登り切ると、あとはアップダウンを繰り返す。登りよりも下りの方が多い感じである。12:30 砂山頂上到着。名前は砂山だが決して砂の山ではない。花崗岩が風化して岩山の表面に5mmから2cm位の細かい小石が積もっている感じである。

12:44 砂山を出発。ここからの下り道は、写真にあるような同じ大きさ位の丸い石を並べた階段が山麓まで延々と続く。普通の山道でも構わないと思うのだが、大変な労力をかけた作ったのだろう。環境保全協力費200円では足りないであろうと思う。

13:27 駐車場に到着。少し休憩し13:36 駐車場を出発し、帰りは渋滞も無く15:39 無事帰宅。