山 旅 日 記

 

  

 

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10.08.16. 歌垣山と妙見山奥の院

猛暑の最中、午後のひととき能勢の歌垣山と妙見山奥の院を訪れた。

 

箕面からトンネルを通り国道423号線に抜け、亀岡郊外から能勢方面へ向け京都府道を走り、堀越峠に車を止める。この峠の北に歌垣山があり、南に妙見山奥の院がある。どちらも峠からすぐで、お手軽なハイキングである。

まず、奥の院へ向かう。林道が続いており、30分足らずで奥の院に着く。入り口は急な階段になっており、登ると社務所と本堂がある。山の中の小さなお寺の割に社務所は大きく、人も何人か常駐されている感じである。

 

 堀越峠

奥の院入口

妙見山奥の院

 早くも栗が

 

奥の院から今来た道を堀越峠まで戻り、道路を渡り反対側の道路の石垣に沿って急な坂道になっている登山道に入る。こちらの歌垣山への道は完全な山道である。早くも栗が道に落ちており、秋の兆しかとも思うが、35度を超える暑さではとても「秋」を感じることは無理である。

 

能勢歌垣山は古代より「歌垣」の山である。

歌垣(うたがき)とは、特定の日時に若い男女が集まり、相互に求愛の歌謡を掛け合う呪的信仰に立つ習俗、とのことである。今で言えば、合コン、合ハイ、カラオケを一緒にして集まったようなものか。

能勢地域は今でこそ大阪のチベットとか言われるが、古くから開けた地域である。今でも、山間僻地というイメージで都心部から来ると、思いのほか集落や人家が多いので驚く。その昔、周辺地域からこの山に若い男女が集まったかと思うとなかなか興味深い。

 

歌垣山・奥の院 周辺図

歌垣山頂上

 

奥の院から歌垣山まで約40分。頂上には三角点と展望台があるが、登ったからと言って特に見晴らしが良い訳ではないようである。 

帰り堀越峠までの下りは15分。全行程休憩込みで約2時間であるが、この暑さで全身汗でびしょ濡れになった。