箕 面 の 四 季

 

  

 

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08.09.13. 雨上がりの滝道

 朝の雨が上がり、昼から滝道に森林浴に出かけた。

 

箕面滝道は阪急箕面駅から箕面大滝まで3km弱の気持ちの良い遊歩道である。

箕面川の深い谷底の遊歩道は、雨上がりのためいつもより静かな落ち着いた様子だが、周囲の木々では、ミンミンゼミとツクツクボウシがしきりに鳴いていた。

夏の終わりの雨上がりの山といえばヒグラシが思い浮かぶが、あの独特のカナカナの声は聞こえない。

 

滝道入り口の橋本亭

雨上がりの滝道

 

5月に友人が肺の病で亡くなった。

去年の夏頃、「呼吸が苦しく歩行困難で、好きな滝道ももう歩けない」と非常に残念がっていた。

私は、彼が少し元気になれば、滝道くらいはゆっくりと歩けるようになるだろうと思っていた。 

  

音羽山荘前

ひっそりとした瀧安寺

 

しかし、彼は再びこの道を歩くことは出来なかった。

彼の言葉を思い出しながら、まだまだ夏の暑さの残る道を歩き、瀧安寺に参拝した。

  

五月山への分岐入り口

 

夏の終わりの箕面大滝

 

 

数年前のことだが、ギフチョウを箕面ビジターセンター上の尾根道で私が見たと友人に言うと、彼は箕面にギフチョウはもういないだろうから見間違いだろうと言った。

彼は蝶が趣味で、現在ではギフチョウの餌になる特定の植物がほとんど生えていないので、箕面では無理だと判断していた。

 

それ以後私は残念ながら箕面でギフチョウを見ていない。

しかし、人工孵化して育て放蝶している人がいるらしいとか、箕面・西江寺周辺でギフチョウを見た人がいると書いてあるホームページもあるので、可能性はあるようだ。昔は箕面は昆虫の宝庫と言われギフチョウも結構いたのだが、現在では天然物はいないのかもしれない。

 

二人の議論の結論が出ないまま彼は逝ってしまった。