山 旅 日 記

 

  

 

 → 山旅日記

 

 

 

  

 

 

08.09.14. 武田尾 廃線跡から安倉山

 久しぶりに武田尾の廃線跡を訪れ、西ノ谷横から安倉山に登った。

 

JR福知山線の宝塚(正確には生瀬)〜武田尾の間は、昭和61年に電化・複線化され、長いトンネルを通る直線的なルートに変わった。そして、古くからあった武庫川渓谷の崖にへばりついて走っていた線路は廃止されたが、旧線のこの区間は、大都市大阪のすぐ近くでありながら、車窓から「渓谷美」を楽しめる貴重な区間であった。

現在廃線跡の道は、その景色を楽しめるハイキングコースとして人気がある。 

  

JR福知山線 廃線跡の道

廃線跡 トンネルの中

 

JR武田尾駅の下にある駐車場管理事務所で駐車場の申し込みをし、バス停前の駐車場に車を置き、歩き始めた。(1日500円)

以前来たときは10数年前だったが、その後かなり公園風に整備されたようで、武田尾駅前から2つのトンネルを抜けたところに、エントランス広場が設けられている。ここは「桜の園」への分岐点でもある。

この分岐点の記念碑から階段を登ると、「桜の園」「亦楽山荘」「大峰山」方面へと続く。また、「滝見の道」「遠見の道」等いくつかの道が西ノ谷をはさんで上へ延びている。 

  

 エントランス広場

広場の記念碑

  

今日は西ノ谷を滝を見ながら登り、その後大峰山(武田尾にも大峰山がある)に登る予定であった。

しかし、分岐点で西ノ谷には全く水が無いので、谷横の登山道を登り途中から「滝見の道」へと入った。

ひょっとしたら上流では水が流れているかもしれないと淡い期待を抱いて進んだが、残念ながらチョロチョロに近い状態であった。

 

安倉山頂上

秋の気配 ススキの穂の向こうに丹波の山並み

 

「滝見の道」から途中でうっかり「遠見の道」へと進んだため、大峰山から南方向へかなり外れてしまった。

大峰山へ行くべく、地図を参考に道標のない尾根道を北へ向かい歩こうとした。

ところがこの道は、踏み跡ははっきりとした道だが、少なくとも数日は誰も歩いていないらしく、2〜3mおきに蜘蛛の巣が張っていて顔や頭にくっつき閉口した。仕方無く、登山用ストックを進行方向に振り上げ、蜘蛛の巣を払いながら歩いた。

しばらく行くと写真のように、「安倉山」と大きく表示板のある頂上に出た。

「安倉財産管理組合 安倉山」と明示されているが意味がよく分からない。「財産」とはなにか?ひょっとすると「松茸」かもしれない。(赤松が多く、下の写真のようにいろんな種類のキノコが生えている。)

 

道はしっかりしているので、このまま大峰山方向へ進もうとも思ったが、蜘蛛の巣払いが非常に煩わしく嫌になったので、結局この頂上から引き返し、遠見の道を山麓の広場へと下った。(全行程約2.5時間)

 

この辺の山にはキノコ多い